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【シリーズ「子どもの心と体の不思議のサイエンス!」第15回】

赤ちゃんは「歩行」ができるようになると、独立心も自我も芽生える

 不思議なことに、歩行が始まる時期と言葉を話し始める時期はほぼ一致している。歩行は、赤ちゃんの独立心や自我の芽生えそのものだ。

 歩行が始まると、好奇心が旺盛な赤ちゃんは、行動範囲が広がり、思い通り行動できることを学ぶ。周囲の環境にますます興味をもつ。知りたいこと、見たいこと、聞きたいこと、伝えたいことが膨らんでくる。抑えがたく熱く強く逞しい欲求が赤ちゃんの心と体にみなぎってくる。

 その瞬間、閃くように言葉が生まれる。歩行は、行動エリアを広げ、お父さんやお母さん、自分を取り巻く世界との距離を一気に縮める。そして、言葉は、赤ちゃんが初めて体験する世界と自分を確実につなぐ最高のコミュニケーション手段になる。家族と言葉を交わし合い、ふれ合いながら、赤ちゃんの話す能力は、どんどん育まれていく。

 歩行は、赤ちゃんにとって、心と体が大きく成長する一大レボリューション、人生最高のイベントなのだ
(文=編集部)

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