緊張型頭痛の原因は複雑だが、一番関連が強いのは「姿勢」だと考えられている。デスクワークが続くと、肩周りの筋肉が過度に緊張してしまい、肩こりと同じようなメカニズムで緊張型頭痛が起こる。
近年増えているのが、パソコンやデジタルデバイスの使用による負担が原因の頭痛だ。ディスプレイを見つめていると、同じ姿勢を続けてしまいがちだ。そして、「眼」の動きも乏しくなる。ディスプレイを注視していると、眼の筋肉が固まり、それによって頭痛が引き起こされることがある。
また、最近の研究によると、緊張型頭痛は、睡眠不足、ストレスなどの社会心理面と強い関連があることも明らかになってきている。
緊張型頭痛を防ぐには眼球運動も
緊張型頭痛を防ぐには、まずは肩周りの筋肉が緊張しないように定期的に運動をしたり、姿勢をリセットすることだ。眼も同様である。
「眼を動かす」というのは、あまり馴染みがないかもしれない。効果的なのは、頭を固定して、円を描くように視線を動かす方法。眼の緊張を防ぐことができる。また、こめかみあたりをマッサージするのもいいだろう。加えて、ストレスや睡眠不足の自己管理も大切だ。
緊張型頭痛が起きるメカニズムは複雑だ。デジタルデバイスを多用する人は、カラダだけでなく「眼のストレッチ」も心がけることが、予防・改善の鍵となることをお忘れなく。
(文=編集部、監修=三木貴弘)