今回の小林さんの報告から遡ることおよそ1年前、2015年1月28日付の自己ブログで同じ病気を告白したのがタレントの森下千里さん(34)だ。耳慣れない奇病を告げられた際の印象について、森下さんは〈死にそうな名前に、ぎょ!!〉と率直に綴っていた。
それまでの経過を読むと、「菊池病」特有の厄介ぶりがよく分かる。彼女も微熱と首の腫れで当初は内科を訪れたが、“原因不明”……。改めて耳鼻科を受診して、亜急性壊死性リンパ節炎と診断されたという。
森下さんも〈病気の内容を聞いたら、安心したのか元気が出てきて、腫れも収まってきたの〉と小林さんと異口同音の実感を書いていた。
痛いけど我慢するしかない
興味深いのが診断後の医師との会話だ。治療方法が未だ確立されていない事実も懇切丁寧に説明されたのを受けて森下さんが「…じゃあ、痛いけど我慢するしかないですね!?」と気丈に問うと、医師側は「そうですね」と一言。彼女の表現を借りれば、診察は〈シンプルに終了〉したそうだ。
亜急性リンパ節炎の原因には、ウイルス説やアレルギー説、あるいは局所の異常免疫反応説など諸説が唱えられている。また、思わしくない難治や遷延の症例には(細菌やウイルスなどの感染症を予防・治療する目的で、ヒトの血液から取り出された抗体の)免疫グロブリン製剤が有効とする報告もある。
だが、適切な薬や治療法もなく“耐える”しかない現況下、AKB48の24歳が呟く〈辛い〉の告白はやはり痛々しい。ファンならずとも一日も早い治癒を祈る。
(文=編集部)