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【連載「更年期をのりこえよう!」第10回】

女性の体を支えるエストロゲン。その減少で引き起こされる「更年期高血圧」とは?

 また、更年期の高血圧には、自律神経の乱れが大いに影響している。女性ホルモンと自律神経の最高司令室は、ともに脳の視床下部にあるため、更年期には女性ホルモンのバランスの乱れの影響を受けて、自律神経のバランスまで崩れてしまい、血圧のコントロールが不安定になるのである。

 自律神経とは、自分の意思とは関係なく臓器や器官を動かし、血圧や代謝など体内の様々な調整をつかさどる神経で、アクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経から成り立っている。交感神経が優位になると、基礎代謝が亢進し、血圧が上昇して、体は戦闘モードに入る。外敵やストレスに対して、心拍数や血圧を上げて身体を守ろうと身構えるのである。よって、更年期には余計なストレスをためないことが大切である。

 更年期高血圧の特徴は、血圧が不安定で変動しやすいことだ。常に高いのではなく、不安やストレスがきっかけで急にポーンと高くなったと思うと急降下するなど、乱高下が激しい。こうした不安定な状態は、更年期を過ぎると次第に治まってくるが、高止まりのままで本格的な高血圧へ移行することもあるので注意が必要だ。

 高血圧は動脈硬化を促し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める。偏った食生活、運動不足による肥満、喫煙なども血管の柔軟性を奪い、高血圧を招く原因となる。更年期に入ったら、塩分を控え目にしたバランスの良い食事を心がけ、適度に運動をするなど、生活全般を見直していこう。

連載「更年期をのりこえよう!」バックナンバー

宮沢あゆみ(みやざわ・あゆみ)

あゆみクリニック院長。早稲田大学卒業後、TBSに入社し、報道局政治経済部初の女性記者として首相官邸、野党、国会、各省庁を担当。外信部へ移り国際情勢担当。バルセロナオリンピック特派員。この間、報道情報番組のディレクター、プロデューサーを兼務。その後、東海大医学部に学士編入学。New York Medical College、Mount Sinai Medical Center、Beth Israel Medical Center へ留学。三井記念病院、都立墨東病院勤務などを経て「あゆみクリニック」を開業。働く女性に配慮して夜間や土曜も診療しており、思春期から更年期までの女性のトータルケアに力を入れている。
あゆみクリニック」完全予約制。診療日:月,火,木 11:00~14:00 17:00~20:00 土 11:00~16:00

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