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景品表示法違反!? 効果ナシ!? 佐々木蔵之介が勧める「空間除菌」グッズのその後

 水道水の殺菌や小麦粉の漂白処理等、身近な効能で知られる二酸化塩素は、溶存させた際、そのガス濃度を一定化させることが不可能とされてきた。

 それをクリアしたのが大幸薬品の「濃度長期間保持型二酸化塩素」に関する特許技術であり、同液剤及びゲル剤の流通製品化に至った同社の誇りなのである。

 例のSARS(重症性呼吸器症候群)収束直後の追い風に乗って登場し、一般的には長年「ラッパのマークの正露丸」で知られた大幸薬品の二枚看板までに昇格した一連のクレベリン打陣。加藤清史郎に次いで昨冬は佐々木蔵之介(契約中)をCM起用し、「医師がすすめる空間除菌」と“賢い清潔”を奨めていたが……。

 お詫びと不満が表裏のような前掲公表文の2日後(同31日)、大幸薬品は、今度は全国紙5紙に〈「クレベリン」の主成分「二酸化塩素」はウイルス・菌を除去します〉と題した孤軍の反旗を想わせる広告を掲載した。

 その姿勢を記者会見で問われた阿南久・消費者庁長官(当時)は「(呆れ気味に)消費者に誤解を与えかねない広告だと同社に伝えました……最終的に処分にする懸念があるとも言ってある」と再度、景品表示法違反の宝刀をチラつかせた。

 他社が撤退した空間除菌関連品は、単なる「気休めグッズ」だったのか!? 大幸薬品のHPを見る限り、強気のPRは不変だが、今冬はTV通販やホームセンターでの訴求が中心となるのか……。
(文=編集部)

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