多嚢胞性卵巣症候群を患った大和田さんが、無事に妊娠・出産を遂げたのは、本当に「奇跡的」なことだろうか。ポートサイド女性総合クリニックビバリータの院長の清水なほみ医師に、実状について伺った。
「多嚢胞性卵巣症候群は、排卵がうまく行きにくくなる病気。妊娠の希望がある場合は、排卵障害を改善するための治療を行います。主に飲み薬で排卵誘発を行いますが、卵胞の育ちが良くない場合には、注射を打つこともあります」
「大和田さんが妊娠できたのは、きっと治療の効果があったのでしょう。程度によっては"奇跡的"かもしれませんが、多嚢胞性卵巣症候群でも多くの方が妊娠されています。適切な治療を受けて、"妊娠できるカラダ"に改善していけば、十分妊娠の見込みはあります」(清水医師)
大和田さんは自身のブログで、医療機関での治療と並行して「冷え対策」「運動」「イソフラボン摂取」「早寝早起き」など、体質改善に努めたことを綴っている。
多嚢胞性卵巣症候群であっても、適切な治療と生活習慣の改善で、妊娠しやすいカラダづくりはできる。大和田さんのように、コツコツと治療と日々の努力で妊娠・出産できたケースは、同じような悩みを持つ人にとって希望のひとつになるのかもしれない。
(文=編集部)