また、積極的休息として有効なのが「カラオケ」。カラオケは通常使わない顔の筋肉を動かして刺激し、呼吸をリズミカルに繰り返す「大きな深呼吸」と同じ効果が得られる。お気に入りの曲で心身ともにノリながら歌えば、心も身体も効果的にリラックスさせることができるだろう。
注意したいのは運動の負荷の度合いだ。「これは楽チンすぎるなあ」というくらいが最適な程度で「ちょっとしんどい」と思うのは負荷をかけすぎていて逆効果になってしまう危険性がある。
人に施術してもらう指圧やマッサージも、れっきとした「積極的休息」なのだが、腰や肩の痛みをほぐそうと「痛いくらいの刺激」を求めてしまう場合が多い。それではせっかくリラックスし始めていた筋肉が緊張して「休息ではなく負荷」になってしまうので注意が必要だ。
一方、疲れて眠るのがいいとばかりに、寝る直前に負荷の高い運動をしてしまうと、交感神経を刺激して眠れなくなる可能性がある。寝る前の運動は、1時間以上前には終わらせよう。最近は、1人専用のカラオケボックスも人気のようだ。会社帰りにカラオケで数曲歌って、軽くウオーキングして帰る、というのは、疲れを癒す「ベストプラクティス」なのかもしれない。
(文=編集部)