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【特集「ネットと自殺予防」第4回】

Googleで「死にたい」と検索すると? 注目されるネットによる自殺予防の取り組み

 もともと、問題になったインターネットの自殺掲示板でも、すべての参加者が自殺願望を書き込んだり自殺に誘導する書き込みをしていたわけではない。自殺願望のある人の相談に乗ったり、自殺を止めようとする人もいたという。

 2006年に施行された「自殺対策基本法」には、次のような条項がある。

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 自殺対策は、自殺が個人的な問題としてのみとらえられるべきものではなく、その背景に様々な社会的な要因があることを踏まえ、社会的な取組として実施されなければならない。
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 ネットはあくまでひとつのツールであり、悪い方向に使うこともできれば、人を救う手段として使うこともできる。自殺は現在の社会全体が作り出した問題であり、その対策には、人と人との直接の触れ合いのほかに、ネットという現代社会のツールの活用もいままで以上になされていかなければならない。それは、この時代を生きる我々が等しく負っている責任と言ってもいいのだろう。
(文=里中高志)

里中高志(さとなか・たかし)
1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大正大学大学院宗教学専攻修了。精神保健福祉士。フリージャーナリスト・精神保健福祉ジャーナリストとして、『サイゾー』『新潮45』などで執筆。メンタルヘルスと宗教を得意分野とする。著書に精神障害者の就労の現状をルポした『精神障害者枠で働く』(中央法規出版)がある。

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