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武井壮の花粉症はなぜ3日で改善したのか 花粉症の根治治療の種類とは?

重症患者にも恩恵を与える花粉症の手術療法

 薬物療法で効果が認められない場合、舌下免疫療法やレーザー手術で改善しない場合などの重症症例にも根治の可能性があるのが手術療法だ。
 
 手術のひとつとして、アルゴンプラズマ凝固法がある。鼻の粘膜を焼くという考え方としてはレーザー治療と同様だが、アルゴンプラズマ凝固法は高周波凝固法の一つで、アルゴンガスに電気を流し、下鼻甲介粘膜を熱的に凝固させる方法だ。
 
 また、他の手術として後鼻神経切断術や下鼻甲介骨切除術などがある。
 
 後鼻神経とは鼻の奥から鼻腔に入ってくる神経で自律神経と知覚神経を含み、アレルギーや多くの鼻の症状に関与していると言われている。この後鼻神経を内視鏡手術で切断するのが後鼻神経切断術で、鼻汁抑制やくしゃみ反射の抑制が可能となる。
 
 一方、下鼻甲介骨切除術は、下鼻甲介の中にある下鼻甲介骨を切除する手術。レーザー治療よりも粘膜へのダメージが少なく、下鼻甲介の容積を縮小させることで鼻の通りをよくする。
 
 いずれの手術も保険適用であり9万円~20万円程度だが、費用は日帰り、入院などで異なるので事前に問い合わせたい。術後の回復には個人差もあるが比較的早い症状の緩和が望める。施設によっては手術療法とレーザー治療の複合治療も行っている。
 
 くしゃみが止まらない!目がかゆい!鼻水、鼻づまりで息が苦しい!悩ましくも過酷な花粉症。今回の根治療法の情報が少しでも参考になればと思う。
(文=編集部)

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