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【シリーズ「再生医療の現場では」】

幹細胞豊胸術で5年以上も美しいバストが続く バストアップで触り心地も形も自然!

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豊胸術の最新技術とは!(depositphotos.com)

 豊胸術というと、シリコンを入れたり、自己の脂肪を注入したり、そういった方法がすぐに思い浮かぶ。しかし近年、きわめて自然に美しくバストアップできる治療方法に注目が集まっている。

 それは活性化した「幹細胞」を脂肪に混ぜて注入する、いわゆる「再生医療」を用いた豊胸術だ。

 幹細胞ってよく聞くけど、そもそも何なのか? 従来の豊胸術とは何が異なるのか? 聖心美容クリニック・鎌倉達郎統括院長に詳しく話を聞いた。

幹細胞は脂肪から分離することで活性化する

 幹細胞豊胸術(セリューション豊胸術)とは、太ももやお尻などから採取した脂肪に、活性化した幹細胞を加えて乳房に注入する治療方法である。

 幹細胞とは「赤ちゃん細胞」のことで、成長すると血管や脂肪細胞などに分化していく。つまり、活性化した幹細胞を混ぜた脂肪を乳房に注入することで、自ら血管や脂肪を生み出し、長期間にわたって美しい乳房を保つことができる。

 「従来の治療方法である脂肪のみを注入する方法だと、脂肪の生着率も高くなく、ある程度の期間が経過すると再度脂肪を注入するなどメンテナンスが必要でした。しかし幹細胞豊胸術では、脂肪の生着率が高いだけでなく、自ら血管や脂肪細胞を生み出すので、バストアップ効果が長期間持続します。5年以上はバストアップ効果が続くのではないでしょうか。形などがきれいに維持されていたら、基本的にメンテナンスの必要はありません」と鎌倉統括院長は説明する。

 豊胸術で使用する幹細胞は、脂肪の中に含まれている脂肪由来の幹細胞だ。では、活性化した幹細胞とは何だろうか? どうして幹細胞を脂肪に混ぜることで生着率などがアップするのだろうか?

 「赤ちゃん細胞である幹細胞は、採取した脂肪の中にも含まれています。しかし、脂肪にくっついたままだと、元気がなかったり、数が少なかったりで、ただ脂肪を注入しても血管や脂肪細胞を生み出すことはありません」

 しかし脂肪から分離し、働きの良い幹細胞のみ抽出することで、幹細胞は活性化するという。「取り出した幹細胞を脂肪に混ぜて注入することで、自ら血管や脂肪細胞を生み出すようになるのです」と鎌倉統括院長。

 さらに「脂肪にも5〜10年という寿命がありますが、この幹細胞があるおかげで、脂肪が死んでも次の脂肪を生み出すため、自前の胸や幹細胞豊胸術によりバストアップした胸は、大きさや形を維持することができるのです」と説明する。

 脂肪から幹細胞を抽出する工程も、以前は手作業が多かったが、現在はセリューションシステムという機械で分離処理することで、短時間に高濃度の幹細胞を抽出できるようになったという。

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