MENU

銀杏の食べすぎで死亡例!食べすぎると危ない意外な食品とは?

チーズやワインに含まれるチラミンに頭痛や顔面紅潮、血圧上昇などの可能性

 次いで、食欲と「頭痛」の関係に限って話を進めれば、注意を喚起したいのが「チラミン(Tyramine)」の存在だ。このチラミンを多く含んでいる代表格が「酒の肴」としても人気が高いチーズなのだが――。

 これも中毒を起こすまでに食べ過ぎると、頭痛や顔面紅潮、急激な血圧上昇などが発現する可能性を秘めている。

 「いやいや、チーズなんかは大好物ゆえにワイン共々ゆっくりと味わって食するもの、そんなにバクバク食う習慣はないから大丈夫だよ」

 そう反応した自称グルメ派紳士こそが要注意。実はその味覚の伴侶とも呼べるワインにも件のチラミンが含まれており、摂り過ぎると夫唱婦随(?)よろしく、負の倍増ペアとして「頭痛を招きやすい食べもの」に揃ってランクインしてしまうのだ。

 味覚上の相性も抜群のワイン&チームの組み合わせ。乳製品の摂取はアルコール吸収の速度を遅らせて、酔いの抑制にもつながるという利点を持つが、この血圧の大敵、チラミンの存在だけは忘れないようにして味わいたいもの。

 他にも焼き鳥でおなじみの「レバー(鶏の肝臓)」や、辛いもの好きの定番メニューである「キムチ」にもチラミンが含まれており、それらを人一倍好んで食する呑兵衛陣には(酒以外の)原因不明の頭痛のタネを撒いているようだ。

 そして意外な脇役というか、チラミン含有の添え物がピクルスである。というのも件のチラミンは食品が古くなり、「アミノ酸が分解される際に生成される物質」であることを知れば、チーズやキムチやピクルスなどの発酵食品との関係がよくお分かりいただけるだろう。

 もう一つ、チラミン仲間を紹介しておくと、これまたワインとの組み合わせを好む人が意外と多いチョコレートも、じつは頭痛招くのだ。ついついチョコを食べ過ぎた場合、チラミン効果によって一度は血管が収縮し、その後のチラミン切れの際に今度は血管が拡張して「頭痛」を引き起こすという仕組みである。

 最後に冬の味覚の日本代表「おでん」。注意したのが「低カロリー」という利点に押され、ついつい無自覚に啜り過ぎてしまう出し汁の「塩分過多」という盲点だろう。

 食欲の秋よりも、むしろこれからの食べ過ぎの冬こそ健康に注意したい。
(文=編集部)

関連記事
アクセスランキング
専門家一覧
Doctors marche