予防は、まず禁煙!紫外線予防、食事のバランスも大切!
このようなトピックを目にするたび、星の数ほどもあるサプリメントの多彩さに驚くばかりだ。加齢黄斑変性症のサプリメントの研究の進展を期待しよう。
加黄斑変性症は、老化に伴ってカメラのフィルムにあたる網膜の中心に出血やむくみを生じ、視力が低下するため、放置すると視力の回復が不能になる難疾患。欧米人に多く日本人に少ない萎縮型と、日本人に多い滲出型がある。
視覚障害の原因疾患の4位を占め、福岡県の久山町で行われた健診結果によると、男性に多く、50歳以上の発生率は0.87%だ。
視細胞が密集している網膜の中心部は黄斑部と呼ばれ、細かいものを識別し、色を見分ける働きがある。加齢黄斑変性症は、網膜の外側にある血管に富んだ脈絡膜に新生血管という異常血管が発生すると、黄斑部が障害されて発症する。
加齢黄斑変性症の予防対策はあるだろうか?
まず禁煙。喫煙は加齢黄斑変性症の最大の危険因子なので、禁煙外来などを受診し、速やかに禁煙しよう。
紫外線予防も大切。太陽光などの紫外線は網膜にダメージを与え、加齢黄斑変性症に罹りやすくなるため、サングラスで眼を保護しよう。
食事のバランスは特に重要かもしれない。網膜細胞を障害する活性酸素の悪影響を軽減する抗酸化ビタミン(ビタミンE、ビタミンC、ベータカロチンなど)を含むミカン、大豆、玄米、ニンジン、カボチャの他、黄斑を保護する色素ルテインを含むホウレンソウ、ケール、ブロッコリーなどの緑黄緑野菜、抗酸化酵素が豊富な亜鉛などのミネラルを多く含む牡蠣や海藻などを毎日食べよう。
肥満、高血圧、脂質異常症も危険因子なので、栄養・休養・運動の生活バランスをキープしたい。
(文=編集部)
※参考
公益社団法人日本眼科医会のHP(http://www.gankaikai.or.jp/health/51/08.html8)。