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ドラマ『コード・ブルー』の舞台裏~ドクターヘリ搬送で救命率3割、社会復帰率1.5倍アップ

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ドクターヘリの救命率は約3割以上も高く、社会復帰率は約1.5倍も高い(depositphotos.com)

 毎月曜夜9時、フジテレビ系で放送中の医療ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』。回を追うごとに、山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香らの恋の駆け引きが白熱化、息を呑むような緊迫した救急シーンや爽快フライトに片時も目が離せない。

 交通事故でケガ人が出たり、急病人が倒れたりすれば、119番通報する。救急車がサイレンを蹴立てて駆けつけ、けが人や急病人を病院へ急搬送する。だが、現場の状況、傷病者の重症度や緊急度によっては、救急救命士しか同乗していない救急車の搬送だけでは対処しきれない。

 傷病者に抜き差しならない緊急事態が発生した時に出動するのが、救急医療専用の「ドクターヘリ」だ。2001年4月から救急車の地上救急を補充するために立ち上がった(厚生労働省の主管事業)。

息絶え絶え生死をさまよう瀕死の傷病者を救う「ドクターヘリ」

 「ドクターヘリ」は、どのように出動するのだろう? 認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)のHP(business3.plala.or.jp/hem-net/)の記事を参考にまとめた。

 「ドクターヘリ」の救急搬送の仕組みを整理しよう。「ドクターヘリ」は医療機器や医薬品を搭載し、都道府県の拠点病院(救命救急センター)の敷地内に待機している→事故や急病が発生する→119番通報する→119番通報を受けた消防本部司令室は、救急車に出場指示を出す→現場に着いた救急隊(救急救命士)は傷病者の容態を診断し、応急手当をする→症状が重く、命にかかわると判断すれば、消防本部司令室に急報する。

 救急隊の急報を受けた消防本部司令室は、傷病者の状態、現場への交通状況などを総合的に判断する→消防本部司令室は、救命救急センターに「ドクターヘリ」の出動を要請する→救急車は傷病者を収容し、「ドクターヘリ」が待機する拠点病院から40~50kmのエリア内に予め設定された数100ヵ所の臨時着陸場(ランデブーポイント)の中の最も近いポイントに向かい、「ドクターヘリ」の到着を待つ。

 「ドクターヘリ」に医師、看護師(フライトナース)、パイロット(機長)、整備士(副操縦士)が搭乗し、数分以内に離陸、指定されたランデブーポイント急行する→「ドクターヘリ」は、消防本部司令室や救急車と無線連絡を取りつつ、ランデブーポイント着陸し、傷病者を診断・治療する→傷病者の状況や病状を判定し、最適な医療機關または拠点病院へを搬送する、という流れになる。

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