ペットのどんな病気に気をつけたらいいのか?(depositphotos.com)
ペットの医療費は意外に高い。ペット救急病院にいたってはすぐに10万円以上となる。ペットの病気では何に気をつければいいのか?
アイペット損害保険(株)は、2016年1月1日-〜12月31日の1年間にペット保険「うちの子」に加入した契約者(36,248件)を対象に、通院・入院・手術の請求件数が多かった「ペットの傷病ランキング」を集計・発表した。
高齢の犬猫ではがんがトップ
総合ランキング(犬猫、年齢不問)では、2位が「外耳炎」3位が「下痢」そして飼い主が症状に気づきやすく、動物病院への来院動機につながりやすい「皮膚炎」が1位ととなった。
発表によると、総合ランキングのトップは、犬が「皮膚炎」、猫は「下痢」。手術ランキング(7歳以上の犬猫、年齢不問)のTOP3は、高齢の犬猫に多い「がん」「歯周病」、若齢の犬猫に多い「異物誤飲」だ。
特に小型犬は手術を伴う「骨折」「膝蓋骨脱臼」、高齢犬(7歳以上)は「歯周病」「僧帽弁閉鎖不全症」(心疾患)が多い。
一方、猫は「膀胱炎」「腎不全」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多く、特に子猫(0歳)は「外耳炎」「結膜炎」「猫風邪」、成猫(1歳~6歳)は「尿石症」、高齢猫(7歳以上)は「心疾患」が上位に入っている。
手術ランキングTOP3は「がん」「歯周病」「異物誤飲」!
総合ランキング上位10位内に限れば、平均診療費の最高額は「骨折」の119,390円、手術ランキング(犬猫、年齢不問)の平均診療費の最高額は「椎間板ヘルニア」(総合ランキング第7位)の329,451円だ。
なぜ骨折の治療費が高いのか?
骨折の治療は、全身麻酔手術による回復時間、ギブスの巻き直しや骨のレントゲン検査などの通院期間(1〜4カ月程度)が長いために、費用か嵩みやすいからだ。愛犬・愛猫の骨折を経験した飼い主135人へのアンケート調査では、81.5%の人が「対策を講じていれば骨折は防げた」と回答している。
「椎間板ヘルニア」の治療費が高いのはなぜか? CTやMRIなどの医療機器の活用、技術の進歩による整形外科専門医の診断、手術入院などの要因によって手術コストが重なるからだ。
以上の結果から、犬猫別や年齢によって、かかる傷病の種類や平均診療費に顕著な違いが生じることが分かった。
ただし、特に「骨折」「歯周病」「異物誤飲」などは、飼い主のしつけ、飼育環境の整備、日常のケア、定期的な予防接種や健康診断を徹底すれば、傷病の発生リスクをかなり軽減できるのは明らかだ。
なお、関心があれば、下記のサイトも参考にしてほしい。
犬猫の病気や事故を未然に防ぐための対策
http://www.ipet-ins.com/uchihap/bone/。
犬との暮らしに関するお役立ち情報
http://wanpedia.com/
猫との暮らしに関するお役立ち情報
http://nyanpedia.com/