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【連載「グローバリズムと日本の医療」第15回】

トランプ政権で大麻が合法に!? 強硬な反対派が司法長官で州法と連邦法に矛盾!?

大麻をめぐる法律が矛盾した形で共存している状況

 アメリカは自由の国であり民主主義の国なので、多数が大麻の合法化を望むのであれば、その方向に進むことを筆者は否定するつもりはない。

 しかし、自由と民主主義を守るためには、法治国家を維持することが前提となろう。『日本大百科全書(ニッポニカ)』によると、法治国家とは「政治は法律に基づいて行われるべしという法治主義によって運営される国家」と定義づけられている。

 現在は、大麻を合法化した州法と、大麻を禁止する連邦法が、矛盾した形で共存している状況だ。悪法も法なり。大麻の所持や販売を禁止した連邦法があるのであれば、当然それを遵守しなければならない。

 きっちりと連邦法を遵守している人に対して公平であるためには、法を破った人間を取り締まらなければならない。そうでなければ、法を破った人が得をし、法を遵守する正直者が損をすることとなり、法治国家は崩壊してしまう。法治主義の精神に則り、自由と民主主義を守るために、決められた手続きにしたがって連邦法を変えることもできる。

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