MENU

音楽の快感はセックスや麻薬と同じ? 天才プリンスも逝った<オピオイド系>が脳に作用

大好きな曲なのにいつものように感じない

 結果自体は想定内、「事前に立てた仮説の域である」としつつ、Levitin氏はこう述べている。

 「ただし、実験後に今回の被験者である学生諸君が語ってくれた感想は、それぞれに極めて興味ぶかいものでした。たとえば、『とても大好きな曲なのに、なんでいつものように感じないんだろう』とか、『凄くきれいな曲だけど、じぶんには何も意味がないように思えた』とかね」

 いにしえから文字をもたない民族は数多いても、歌をうたわない民族はいないといわれる。

 Levitin氏も「音楽がヒトの感情に強く影響するのは進化上の起源があるからであり、私たちの研究成果もさらなるエビデンスをそこに追加したものと自負している」と述べている。

ヘロインの25~50倍、モルヒネ比で50~100倍!

 ところで前掲のオピオイド鎮痛薬だが、米国内では術後の急性疼痛から3カ月を超える慢性疼痛に対してまで幅広く使用され、年間処方数は1991年時点の7600回から2013年には2億超まで増加中だ。

 2013年の鎮痛剤依存症人口は全米で約190万人に上り、翌2014年のオピオイド過剰摂取による死者数が2万8647人で「1日78人」が死亡している計算となった。

 しかも、薬物中毒の死者数のおよそ60%がオピオイド服用者というから、「殿下の死因」も米国人には然もありなんだったのかも……。

 ちなみに鎮痛効果の違いにより、「強オピロイド」と「弱オピロイド」に二分されるそうだが、プリンスさんの投与したフェンタニルは前者に属し、その強さはヘロインの25~50倍、モルヒネ比で50~100倍だとか。そりゃ、さすがの殿下も逝くわ!
(文=編集部)

関連記事
アクセスランキング
専門家一覧
Doctors marche