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テレビの見過ぎで「エコノミークラス症候群」に! 死亡リスクは最大2.5倍にも!

テレビの前の「ながら運動」がオススメ

 磯教授は「日本でのエコノミークラス症候群の発症率は欧米よりも低いものの、上昇傾向にある。座りがちな生活習慣が広まるとリスクはさらに高まると思われる」と分析。

 「テレビを長時間見るときは、1時間ごとに5分間ほどストレッチをしたり、部屋を歩き回ったりするとよい。水をたくさん飲むことも大切だ」とアドバイスする。

 米国運動協議会(ACE)でも、毎日の生活の中に上手に運動を取り入れるために「テレビを見るときも工夫次第でいろいろな運動ができる」と提案している。テレビの視聴時間が長い人はこちらも参考にするといいだろう。

○リモコンを隠しておき、チャンネルを替えるときは立ち上がるようにしよう。
○CMの時間を利用して階段の昇り降りをするか部屋を歩き回ろう。
○エクササイズチューブを使って運動をしよう。
○エアロバイクやルームランナーをテレビを見ながら使用しよう。
○テレビを見ながらアイロンがけをしよう。
○ソファをやめてバランスボールに座ろう。

PCやスマホの使用時間も関係か?

 実は、今回の研究のための調査が行われた頃は、現在のようにパソコンやスマートフォン、タブレット端末が普及していなかった。これらの使用時間も、テレビ視聴時間と同様にエコノミークラス症候群の発症率に関係する可能性はある。磯教授らは今後、これらについても研究の必要があると述べている。

 エコノミークラス症候群は運動量の少ない中高年に多いといわれてきたが、オフィスワーカーやパソコンの前にいる時間の長い20〜30代も決して安全とはいえない。作業を1時間続けたら一度は立ち上がって歩き回ったり、体を動かしたりすることを心がけるべきだろう。
(文=編集部)

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