創作への情熱が「腸」を犠牲にした!?
感染したまま放置すれば重症化し、膿が溜まったり(膿瘍形成)、硬い便を通せなくする腸閉塞(イレウス)などの合併症を起こす。
腸閉塞が高度になれば破裂し、腸に穴が開いて、便が飛び出してしまう事態も。ショック状態で命にかかわる場合もある。
再発予防には、高繊維食の摂取と便通コントロールのための生活改善が要となる。
具体的には、①野菜・果物・豆類などの食物繊維をたくさん摂る、②腸の動きを良くするための水分をたっぷり採る、③同じく運動を習慣化する、④できるかぎり便座に座る時刻を毎日決める、などが有効だ。
玉置浩二さんは、2008年にも病気療養(急性膵炎)のために一時活動を休止している。急性膵炎の最も多い原因はアルコール。その症状は上腹部の鈍痛や激痛なので、「腹部」が天才アーティストの“弱点”なのかもしれない。
また、玉置さんは尿酸値と中性脂肪の数値が高いため、ある時期から「塩分控えめ」をモットーに生活してきたという。じつは彼の自主レーベル「Saltmoderate」の名称も、その方針にあやかった造語なのである。
年間30本もこなすほどのツアー好きで、俳優としても引く手あまた。他人への楽曲提供も精力的にこなし、アルバム制作時は1日3曲ペースで次々と作品を紡ぎ出すという。その情熱ゆえ、上記のような再発予防策が疎かになる面も否めないのだろう。
所属事務所によれば「今後、完全に炎症が治まるまで、安静と食事制限及び、約一ヶ月間の休養期間が必要と判断されたため休ませることにしました」とのこと。当面の復帰予定は6月2日、Bunkamuraオーチャードホールの公演をめざしているようだ。くれぐれもご自愛を。
(文=編集部)