女性の9割が「絶頂は女性上位で」と証言
Whelihan氏の診察を受けた女性陣の例でも、10人中9人の割合で過去にオーガズム経験をもつが、その大半がクリトリスを直接刺激する必要があったことを明かしている。
また、70~90%の女性層が、挿入行為だけでは絶頂に達することが不可で、膣による絶頂経験を持つ女性の9割が「女性上位」の体位効果を証言している。
一方、サザンオールスターズの歌にも登場した女性の尿道海綿体、「Gスポット(Gräfenberg spot:G-spot)」については、専門家の大方がその存在自体を認めていないようだ。
Whelihan氏も「もし存在するとしても、それはごく少数の女性のみだと考えている」と語り、女性のオーガズムを望むカップルには、陰核への摩擦を得られる女性上位を推奨する。
“ 裏ワザ”女医がED治療薬を服用
ほかにも、女性が意外な方法で絶頂を迎えるための方法がある。
『週刊現代』(5月21日号)で、性科学者で婦人科医の宋美玄氏が、ED治療薬「シアリス」の効用を自らの体験から告白している。
「その時は今まで体験したことがないくらい、ものすごく感じちゃいましたね。パートナーと一緒にとても楽しいセックスができ、女としての悦びを再認識することができました」
しかし本来、シアリスは男性の勃起力を改善するためのED治療薬で、宋氏も女性への媚薬効果を推奨して処方するわけではないという。
「濡れない」「痛い」「感じにくい」などの更年期障害に伴う訴求者(=女性ホルモンの投与後も改善されないとか)への「奥の手」として、シアリスを勧めていると語っている。
前出・キンゼイ研究所のLloyd氏もこう助言する。
「健康的で快適な性生活とは何か? そこに必ずしも女性のオーガズムが必要不可欠なわけでもありません」
そう、人生はときに映画のごとく展開するが、なにもAVクラスの快楽絵図に劣等感をおぼえる必要もないのだ。
(文=編集部)