これと似たようなメカニズムを用いているのが、以前、当サイトでも2度にわたって紹介した(2015年2月12日掲載、2015年4月6日掲載)ベンチャー企業のサイバーダインが開発した「ロボットスーツHAL」だ。
外見はロボットースーツであり、全身に取り付けて使用する。身体機能に制限を持つ人たちが使用し、日常生活をサポートすることはもちろん、機能そのものを回復させる機能ももつ。
そのメカニズムは、動作を使用する際に脳が発する電気信号をHALが読み取り、神経回路を補強するように働く。動いているうちにその回路が強化され、機能回復につながるとされている。このHALスーツは、ドイツではすでに公的保険の一部適応になっている。日本でも保険適応がされるように交渉中だ。
身体は動かすことによって、神経回路が強化され、機能が回復される。今回の研究やロボットスーツHALの開発は、そのことを世間に広げ、ますますリハビリテーションの重要性が高まってくるかもしれない。
(文=編集部、監修=三木貴弘)