骨密度検査方法は、以下の4つが主な検査法だ。
①超音波法:右足の踵を測定器に乗せて、20秒たらずで簡単に測定できる。
②X線検査:主に背骨のⅩ線撮影で骨の状態、骨折状態を調べる。
③DXA(デキサ)法:2種類のX線を背骨や太腿の骨、手首の骨などにあて、ほぼ全身の骨量を測ることで正確に測定できる。
④骨代謝マーカー:血液検査や尿検査で骨が形成や溶け出したりする「骨代謝」のバランスを調べて骨の健康状態をみる。
骨密度の算出法は、骨密度=骨量÷面積(単位g/㎠)。骨量は20〜44歳の若年成人の平均値(YAM)と比較して診断される。YAM値が80%以上が正常値、70〜80%で骨量の減少、70%未満が骨粗鬆症と診断される。
1回の骨量測定で正常値以内だとしても安心はできない。骨量の減るスピードはまったなしだから、定期的に検査をしよう。簡単な超音波法なら街の整形外科ですぐに検査してもらえる。
忙しくて病院に行けないという人には2008年にWHO(世界保健機関)が公表した骨折リスク評価ツール「FRAX(フラックス)」*が役立つ。ウェブ上で骨折歴など必要事項を入力すれば、今後10年間に生じる骨粗鬆症の骨折確率(%)が算出できるというスグレモノだ。ぜひ試してみたい。
*https://www.shef.ac.uk/FRAX/index.aspx?lang=jp
(文=編集部)