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【連載第10回 -5歳を実現する、50歳からのエクササイズ】

「ホットヨガ」でパートナーと妊活!? あなたの"女子力"がアップする理由とは?

 これまで、ホットヨガを始めた女性のなかに、不妊で悩んでいた人から妊娠したという報告をいくつか聞いてきました。また、何度か流産をされた方が、無事に妊娠・出産できたというケースもあります。

 不妊の原因の一つといわれているのが、「カラダの冷え」。多くの女性は、子どもの頃から「腰を冷さないように」と、口酸っぱく教えられてきたはず。「冷え」は、生殖機能にとって弊害があります。骨盤内の温度が低下すると、子宮や卵巣などへの血流が減って、活発に働かなくなるからです。ホットヨガは、身体の深部から体温を上げると考えられています。

自律神経のバランスを改善させて

 そして、自律神経のバランスを改善させ、妊娠しやすい身体へと環境を整えます。女性ホルモンの分泌には、脳にある視床下部が密接にかかわります。視床下部は女性ホルモンの分泌の指令を出す部位であるとともに、ストレスを感知する箇所。過度なストレスは、その指令を狂わせ、思うように卵巣が働かなくなり、生理痛や月経不順を引き起こすこともあります。

 自律神経は、循環や呼吸、消化、体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝など自分ではコントロールできない機能を制御します。ヨガの効果で実感するものの上位には、肩凝りや冷え、むくみの解消などがあげられます。これは、自律神経の機能が整ってきた証のひとつでしょう。

 一方では、副交感神経の働きを有意にさせます。ご存じのとおり、現代のストレス社会は交感神経が優位の時間が長くなっています。ヨガは副交感神経にも働きかけ、ストレスを溜めこまないカラダづくりにもつながるのです。

 "妊活"は男女ともに考えるテーマ。パートナーと一緒に、楽しみながらホットヨガを試してみるのは、よいかもしれませんね。


連載「-5歳を実現する、50歳からのエクササイズ」バックナンバー

五十嵐あゆ子(いがらし・あゆこ)

タイ式ヨガ「ルーシーダットン」マスターコース認定インストラクター。Hot Yoga & Fitness Space Gillで指導。身体運動学を学び、整形外科病院などにも勤務。アスレチックリハ(運動療法)担当トレーナーとして活動、リハビリ、運動指導、医療講演など行う。その後、メディカルフィットネスクラブでフィットネスインストラクターを兼務。現在、株式会社ドリームゲートの専務取締役兼インストラクターとしてフィットネスクラブの運営、ヨガレッスン、パーソナルトレーニング、キッズ~ジュニアの運動指導、健康講座などを行っている。

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