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40歳以上の女性の5人に1人が骨粗鬆症! 今から「寝たきり老人」にならない食生活を!

 骨は男女とも成長期に活発に代謝を繰り返し、最大骨量は20歳代でピークに達し、40歳代を境に骨量は減っていく。女性が骨粗鬆症にかかるリスクが高いのは、閉経によって女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が急激に減少することが原因だ。エストロゲンは、骨にカルシウムを蓄え、骨形成を促進し、骨からカルシウムが溶け出す「骨吸収」を抑制する重要な働きをしている。生理不順などもエストロゲンの分泌量が減るので要注意だ。

 特に女性は、40歳すぎたら整形外科などで定期的に骨密度測定をすることをおすすめする。骨粗鬆症と診断されても、薬物治療で病気の進行をある程度は抑えることが可能だ。同時に、食事療法に取り組むことも必要である。

 骨密度を低下させないためには、まずカルシウムの摂取。乳製品や小松菜、大豆製品などは積極的に取りたい食品だ。さらにカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む、しらす干し、いくら、鮭、いわし、きくらげ、干し椎茸なども一緒に摂りたい。また、納豆やパセリ、しそ、モロヘイヤ、春菊など、骨の形成を助けるビタミンKも多く摂りたい食品だ。

 カルシウムの吸収を妨げるインスタント食品、塩分の多い漬物などをひかえる。エストロゲンの分泌を抑え、カルシウムの吸収を阻害する喫煙も骨の健康には大敵だ。同時に日常生活の中にウォーキングや階段の昇り降りなどの運動を取り入れ、骨密度の低下を防ぐことも重要だ。
(文=編集部)

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