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Amazonのがん・腫瘍ランキングで1位 <がんが消えていく生き方>とは?

たった5つを実践すればがんは消えていく!?

 再発防止に必要な生活習慣の改善とは具体的にはどのようなことだろうか?
著者が推奨しているのは以下の5つ。

①良眠生活。
睡眠時間の確保。自身も含めてがん患者の大半は睡眠不足の生活を送っている。睡眠中に優位になる副交感神経が、傷ついた細胞を修復する免疫細胞を活性化させ、がん細胞を攻撃する。そのため睡眠不足ががん細胞の増殖を手助けするというアメリカの研究もある。22時から6時までの8時間睡眠がもっとも免疫力を高めることを世界の睡眠に関する研究から導き出している。
②良食生活。
アメリカ国立がん研究所のフードピラミッドなどを基に、がん予防に効果があると思われる食生活に改善。基本的には解毒効果のある菜食を中心に、栄養不足に陥らないよう、卵などの動物性食品も少量ながら許容している。
③加温生活。
がん患者は低体温の人が多く、実際にがん細胞は低温を好むという研究もある。低体温を解消する生活に改善。体温を高めて免疫細胞を活性化させる風呂の入り方などを紹介。
また、冷やさないための方法についても紹介している。
④運動生活。
日々の生活に体に負担のかからない程度の運動を取り入れる。がん細胞は酸素を嫌うという研究も有名だが、運動はこの酸素を体内に効率的に取り込む。また、体温を上げる作用もあり、免疫力を活性化させるというエビデンスを紹介している。
⑤微笑生活。
笑いを生活に取り入れる。吉本興業の舞台を見て笑った人のNK細胞が活性化したとの研究もあるように、笑いが免疫力を上げるというエビデンスは世界的にも数多くある。口角を上げるだけでも効果があるとのエビデンスを紹介している。

術後の生活開演で再発率が大幅に減少する!?

 どれも当たり前と言えば当たり前の生活習慣だが、たしかに忙しい現代人はこの当たり前をおろそかにしているのが現状だ。
がんにかかると、手術や抗がん剤などで治ったとしても、再発の不安はぬぐえない。そのため不安感から、様々なサプリメントや食事療法を含めた代替療法に頼る人も多い。

 がん関連の本で最も売れているのは食事療法、次いで免疫力を上げるための補完代替療法と言われる治療法の本。そのような中、本書が売れている理由は、がんができる原因について、生活習慣という側面から深く考察している点だろう。

 本書で印象に残ったのは以下のくだり。
「私も手術が終わって医師から言われました。「もう取ったから自由にしていいですよ」。大間違いです。それまでやりたい放題自由にやっていたがゆえにがんになったのですから。「手術で悪いところは取りました。だから大丈夫なわけではないですよ。今まで自分で治そうとする力を邪魔する生き方をしてきたから、あなたはがんになったのです。これからはちゃんと眠ってください。食事に気をつけて、笑ってストレス発散して、加温、運動も欠かせませんよ」。世界中に医師が術後の患者さんにこう声をかけたとしたら、どれほど再発率が下がるでしょう。それは劇的な効果があると思います」

 先進国では唯一がん死亡者数が増え続けている日本。
標準治療以外は認めない日本の医学界も、その姿勢を見直す時期に来ているのかも知れない。
(文=編集部)


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