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開放的なオフィスで仕事ストレスが減る? 米国では職場環境による経済損失25兆円!?

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開放的なオフィスで仕事のストレスが軽減?

 パーティションや壁のない開放的なオフィス環境で働く人は、パーティションなどで仕切られたオフィスで働く人に比べて運動量が増え、精神的なストレスも軽減する――。

 そんな新たな研究結果が示唆された。研究を率いた米アリゾナ大学環境福祉研究所のCasey Lindberg氏は「仕事で長い時間を座ったまま過ごす傾向は、ますます強まっている。

 座位時間を減らして活動的になれるならば、それがどんな方法でも健康には有益だ」と話している(詳細は「Occupational and Environmental Medicine」8月20日オンライン版に掲載)。

 事務などの内勤で働く人は運動不足になりやすく、そのため身体的あるいは精神的な健康を損ないやすい。米国では職場環境に関連した健康問題での経済的な損失は年間で2250億ドル(約25兆円)にもなると推計されている。

パーティションや個室より開放的な仕事場のほうが健康的

 今回の研究は、米国内4カ所の連邦オフィスビルで働く健康な公務員231人を対象としたもの。参加者には、平日に3日間(夜間を含む)連続して心拍数や身体活動量をモニタリングするウェアラブル装置を身につけてもらった。

 さらに、参加者の勤務中の気分の変化を1時間ごとに調べ、研究終了時には全体的なストレスレベルを評価する調査を実施した。

 その結果、パーティションや壁のない開放的な環境で働く人は、背の高いパーティションなどで仕切られた環境で働く人に比べて、身体活動量が約20%多く、個室などのより区切られたスペースで働く人に比べると、約32%多いことが分かった。

 また、勤務中の座位時間が長い人に比べて、より活動的な人は、勤務時間以外のストレスレベルが約14%低いことも明らかになった。

 さらに、仕事中のストレスが大きい人ほど仕事以外でのストレスも大きかったが、平均すると、開放的な職場で働く人はパーティションのある環境で働く人よりも身体活動量が有意に多く、仕事中のストレスが少なかった。

 年齢や性、肥満などの因子で調整した解析では、オフィスでは女性よりも男性のほうが活動的に過ごしており、年齢が若い人や肥満度(BMI)が低い人ほど仕事中のストレスは少ない傾向が見られたという。

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