感染防止は、お腹を壊している人の入場禁止!?
また、上記の3大感染源を罹患者数で照らし合わせば、①が89%、②が3%、③が4%という数値だった。米国ニューヨーク大学ランゴン医療センターのMarc Siegel教授は言う。
「プールなどの水は言うまでもなく、十分に浄化して塩素処理を行なわないといけない。もちろん、フィルターは定期的に交換し、水を循環させることが必要不可欠だ」
業者サイドは「水質検査の結果を念入りに確認」し、「試験紙を用いて塩素濃度を確認する」義務がある。Siegel教授はそう指摘し、加えて各施設の利用者サイドも「病原体を拡散させないように努める責任がある」と警鐘を鳴らしている。
では、利用者側はどのような注意をはらって、夏場のプールや水遊び場を楽しめばいいのだろうか。前掲のCDDが助言している一般利用客のための「感染防止対策」から、ママ族に身近な例を挙げておこう。
●子どもが下痢をしている場合、プールに入らせることを慎む。
●クリプトスポリジウム症に罹った場合、下痢が止まってから2週間が経過するまではプールに入れない。
●子どもをトイレに行かせる機会を設ける。おむつに関してはプールから離れた場所での交換を心掛ける。
●万人共通でプールの水を呑み込まない。
もちろん、下痢の症状やその悪影響ぶりに男女差も年齢差もないだろう。どんなに夏が待ち遠しくても、どれほど水が恋しくても、あるいはインスタ映えの夏ネタを人一倍早くゲットしたくても、お腹を壊しているうちは我慢我慢。
その間は大・大・大好きなかき氷も自粛して、読書の夏で回復を待つのも一案かも。
(文=編集部)