頭皮の臭いを一発で消すテクニック3カ条
アラフォー世代は先にも述べたように、若い頃とは皮脂の質が違います。皮脂は年齢と共に粘性が強くなり、落ちにくくなっているので、今すぐに頭髪の洗い方を見直しましょう。
①「予洗」がいちばん大事! シャンプーは「頭皮」を洗う
予洗とは「ざっと汚れを落としておくこと」。だいたい1分を目安に行うと、汚れの7割程度が落ちるといわれています。また、頭皮に十分な水分が行き渡り、シャンプーの泡立ちもよくなります。
シャンプーは、髪に直接つけて洗うと、それだけで洗った気になってしまいます。適量を手のひらに取ったら、「髪」ではなく「頭皮」に乗せて、そこで一気に指の腹でマッサージしながら泡立てましょう。
②すすぎ残しが臭いを作る! 徹底的に流す
せっかく頭皮を洗っても、シャンプー剤が残ると臭いが発生します。シャワーは上から当て、指の腹で髪をかきわけ、まんべんなく洗い流しましょう。特に襟足と耳後ろは、下を向き髪をかきわけ、しっかりとすすぎます。
③トリートメントは毛先から中間のみ! 十分に流し落す
最近は頭皮用トリートメントやクリームも発売されていますが、通常のタイプは頭皮につけないようにします。シャンプーでせっかく汚れや脂を取り除いたのに、また油分を乗せることになります。
おまけに、根元側につけると、髪にボリュームのない人ほど、余計にペタッとしてしまうので注意が必要です。
すすぎは、シャンプー同様、十分に洗い流し、余計な油分を落とすことが鉄則。「すすぎ過ぎると髪がきしむ気がする……」と不安な人は、髪の毛先から中間にコンディショナーを少量プラスしましょう。
トリートメントは髪の毛の内部に浸透するので、基本的にはどんなにすすいでも全て洗い流れてしまうことはないのでご安心を。
臭いが発生しやすいのは頭頂部・襟足・耳後ろ
頭部の中でも、特に臭いが発生しやすい箇所があります。それは「頭頂部」「襟足」「耳後ろ」。さらに、「生え際」も額の皮脂が混ざりやすいので、に丁寧に洗いましょう。
耳後ろと襟足の臭いの原因に多いのが、「洗い残し」「すすぎ残し」です。特に耳後ろはシャンプーとトリートメントの残留が目立つゾーン。気を配りましょう。
40代の髪は、ケア次第で美しさをキープできます。夏の臭いケアも少しの意識で差が出ます。ぜひトライしてみてください。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。