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【シリーズ「脊柱管狭窄症をもっとよく知る」第3回】

どうしても痛みがとれない慢性化した脊柱管狭窄症は「漢方薬」で改善!

脊柱管狭窄症に有効な漢方薬はコレ

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 漢方薬の治療では「実証」と「虚証」を見る。

 実証とは、邪気(病因)が盛んで、人体の正気 (生命活動の動力) との抗争の反応が激しい状態をさし、高熱、顔面紅潮、口渇、手足をばたつかせる、うわ言をいうなどの症状がある。

 一方、虚証とは、人体の正気 (生命活動の動力) が不足し,抵抗力や気力が低下し、生理機能が減退している状態で、精力の不足、顔面蒼白、動悸、呼吸過多、寝汗などの症状がある。

 脊柱管狭窄症は特に高齢者に好発する疾患であることから、虚証の人には「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「牛車腎気丸(ごしゃじんじきがん)」がよく用いられる。ただ、これらに含まれる地黄が体に合わない場合は「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」を処方する場合がある。

 一方、疲労感から痛み・痺れが増幅している人には「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」を、末梢循環が悪く手足の冷えが強い人には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」を処方するなど、体質・体調・症状に合わせてさまざまな漢方薬が使われる。

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