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「スーパー高齢者」になる秘訣とは? 明らかになった<脳の萎縮>の違い

あなたは人の3倍噛めるか?

 「スーパー高齢者の場合、大脳皮質はあまり委縮せずに50~60代の脳とほぼ変わらないという点については、先行研究でも示唆されていた。ところが、その理由に関しては、これまで明らかにされてこなかった」(Emily氏)

 「今回の研究成果によって、スーパー高齢者では老化の経過が一般と異なり、平均的な高齢者よりも脳容量の減少速度がはるかに遅めであることが分かった。今後の研究では、脳の老化に影響する遺伝的要因に着目し、アンチエイジングのための治療法の手がかりを提供していきたい」(同氏)

 加齢に伴う脳の萎縮率が半分以下で、80歳を過ぎても一般比の記憶力が衰えないされるスーパー高齢者たち。最近では彼らの生活習慣が俄然注目されだし、週刊誌上で度々顔をみかける日本人のスーパーエイジャーも数人いる。

 代表的な一人が、54歳時に円周率の4万桁暗唱でギネス記録(当時)を樹立し、昨年は「目隠し状態」でルービックキューブの全面を揃える競技で世界最高齢記録を自己更新したという驚異の脳力者、友寄英哲さん(84)だろう。

 自著『老ける脳と老けない脳』も持つ友寄さんの日常は、22時就寝の8時間睡眠をとり、玄米や魚・野菜中心に「よく噛んで」1日2食とか。しかも現在84歳の友寄さん、13歳年下の愛妻の介護も日々こなしているというから、前出のDonald氏にも負けず劣らずのアクティブ派といえるだろう。

 さて、あなたも友寄式を見習い、せめて「人の3倍以上噛む」習慣から真似てみますか!?
(文=編集部)

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