アルコールによる頭痛の原因とは?
最後に、食品で最も注意が必要なものはアルコールです。
アルコールによる頭痛は、摂取後、3時間以内に発現し72時間以内に消失するものを「即時型アルコール誘発頭痛」、5〜12時間以内に発現し72時間以内に消失するものを「遅発型アルコール誘発頭痛」と定義されています。
一般的に片頭痛は、血管拡張を来す環境下で誘発しやすく、頭痛は血中アルコール濃度が低下ないし消失してから出現することが多いとされています。
春は歓送迎会の季節ですが、そういう意味でも酒類の摂取には注意が必要で、決して人に無理矢理すすめてはいけません。
もし、あなたの周囲で、頭痛持ちの方がいたら、食品によって頭痛を来すことがないかどうか、ぜひ聞いてみてください。そこで、頭痛を誘発する食品があった場合には、できるだけ誘発食品を避けることを教えてあげてください。きっとあなたの好感度はup間違いなしです。
(文=西郷和真)
●参考文献
1)Curr Neurol Neurosci Rep. 2016 Nov;16(11):101.
Headaches: a Review of the Role of Dietary Factors.
Zaeem Z, Zhou L, Dilli E.
2) Arq Neuropsiquiatr. 2008 Sep;66(3A):494-9. Trigger factors in migraine patients.
Fukui PT, Gonçalves TR, Strabelli CG, Lucchino NM, Matos FC, Santos JP, Zukerman E, Zukerman-Guendler V, Mercante JP, Masruha MR, Vieira DS, Peres MF.
3)間中信也 : 頭痛大学教養学部「頭痛の原因となる食品」. 先端医学社 2006 pp92