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【シリーズ「DNA鑑定秘話」第45回】

DNA鑑定が真犯人を追いつめた大阪と横浜の事件!一致確率は4兆7000億人に1人という高精度!

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11月に入ってDNA鑑定が2つの事件を解決(shutterstock.com)

 DNA鑑定が真犯人を追いつめた2つの事件を追ってみよう――。

 毎日新聞(2016年11月1日)によれば、大阪府警は、8~9年前に路上で女性2人に性的暴行を加えたタクシー運転手の西尾耕平容疑者(31)を強姦・傷害罪の疑いで逮捕した。

 報道では、2007年11月下旬、西尾容疑者は、大東市内で当時20代の女性を路地に引きずり込み、性的暴行を加え、強姦罪の容疑で逮捕。翌2008年8月下旬、東大阪市内で当時20代の女性を殴る蹴るの暴行を加え、強姦致傷罪の容疑で逮捕。両事件で起訴された。

 今年6月、西尾容疑者は、勤務中のタクシー車内で女性にわいせつ行為をして、強制わいせつ罪で現行犯逮捕。大阪府警は、2007年と2008年の事件で採取した唾液をDNA鑑定したところ、西尾容疑者のDNA型と一致したため、逮捕に踏み切った。

DNAは真犯人を知っている!血液で足がついた凶悪犯

 もう1つの通り魔事件は横浜で起きた――。

 毎日新聞(2016年11月4日)によると、神奈川県警戸部署は、自称カラオケ店従業員、伊藤健治容疑者(45)を傷害罪の疑いで逮捕した。

 報道では、2009年3月1日午後0時20分頃、伊藤容疑者は、JR横浜駅東口の地下街「ポルタ」(横浜市西区)で、通行中の30代女性に「ホテルはどこですか」と尋ね、女性の左腰を背後から刃物で刺した。現場には血のついた果物ナイフが発見された。伊藤容疑者は「むしゃくしゃしてやった」と容疑を認めている。

 神奈川県警戸部署は、今年2月頃に発生した別件事件で採取した伊藤容疑者のDNA型を調べたところ、横浜の現場に残されたDNA型が一致。逮捕の決め手になった。

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