昨年、米国でも同様の珍事が!
昨年、珍事は米国でも起きている――。
ニュージャージー州パサイク郡の男性が双生児の養育費を請求された民事訴訟だ。2013年1月に出産した双生児のDNA鑑定を行ったところ、男性のDNAが片方の双生児のDNAと一致したため、パサイク郡高等裁判所は男性に1人分の養育費を支払うよう命じた。養育費を請求した原告の女性は「1週間以内に異なる男性と肉体関係を持った」と法廷で証言している。
ベトナムの1件も米国の1件も衝撃的で稀な出来事だ。妊娠という生命の営みの神秘すら感じさせる。だが、女性が同じ排卵期に2個以上を排卵し、かつ複数の男性と関係を持って起きた事実は揺るがない。
とくに不倫に走った母親の道義的・倫理的な責任は免れるのだろうか? わが子の真相を知らされた父親の困惑や苦悩は決して小さくない。夫婦の確執は深まらざるを得ないだろう。
佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。