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フランスではアートセラピーとして活用される「大人の塗り絵」~右脳の活性化にも有効

色の組み合わせは、左脳と右脳のどちらで判断する?

 ただし、生活の中の色選びは、感覚中心ではない。TPOを考えたり、色の組み合わせから選んだりと、理由や条件をもとに色を選ぶことも多い。それは左脳の働きである。一方、心の状態による色選びは、右脳の働きである。

 正解・不正解、良い・悪いがない塗り絵は、この右脳の働きを開放できる作業だ。だからこそ、その時々の感情やコンディションが表れやすい。

 単なる「塗り絵」と侮るなかれ。働き盛りの中高年こそ、ちょっと行き詰まった時などに「塗り絵」をしてみるといい。その時は、できるだけ感覚的に色を選び、右脳を働かせよう。できあがりを眺めると、自分の意外な一面や心理状態に気づかされるだろう。

 また、無心で色を塗ると、実は心が落ち着くし、できばえにちょっとワクワクしたりする。自己理解だけでなく、心の安らぎや楽しみをもたらす塗り絵は、手頃で安価なストレス発散法として、大人の生活の粋なエッセンスになるはずだ。
(文=編集部)

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