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清原和博は更生できるか?薬物依存はサポートなしでは再犯する確率が高い

薬物中毒の治療や回復には周囲の人々のサポートが不可欠

 薬物中毒からの治療や回復は、どのようにすれば可能だろうか?

 「幻覚や妄想といった急性期の症状に対する医学的治療を終えてからが、薬物依存症に対する本当の治療の始まりです。つまり“再発防止”です。入院や通院治療で、いま広く行なわれているのは、集団認知行動療法、特にマトリックスモデルといわれるプログラムです」

 「このプログラムでは、自分が薬物の使用に至ったプロセスを振り返り、どのような時に薬物に対する欲求が生じやすいか、何が引き金となったのかを分析することで、それを自覚し早めにコントロールする方法を学びます」

 また、薬物中毒から抜け出すためには、家族をはじめ周囲の人々のサポートが不可欠である。

 「治療に関しては、当事者ひとりで立ち向かうことはほとんど困難であることから、グループ治療を基本に、お互い支え合いながら毎日毎日をクリーンに過ごしていくことが目標となります。ミーティングや規則正しい生活スケジュールはいうまでもありませんし、必要に応じて家族へのサポートも求められます」

 そして「回復には時間がかかりますし、行き戻りするのが普通です。そのためにも理解ある仲間や家族の存在は大きいのです」と強調する。

 清原容疑者の覚せい剤使用は、選手時代にさかのぼるといわれている。今後どのような刑が課せられるにせよ、適切な治療とサポートを受けて薬物を断ち切ってほしいと願うばかりだ。
(文=編集部)

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