汗をかくのは生理現象だ。冬の体臭対策は?
第1は、生活習慣の乱れや食生活の改善だ。偏食や肉食などの脂肪分の過食が続くと、皮脂腺から油脂成分が多量に分泌されるため、油脂成分が汗や垢と混合して体臭に変わる。さらに、生活習慣が乱れると、ミネラル分を大量に含んだ汗をかき、汗が蒸発しにくくなるため、体臭が残りやすい。
第2は、適度な運動や半身浴だ。五味院長は、運動が苦手な人に高温浴と微温浴を組み合わせた汗腺トレーニングを勧めている。高温浴は、浴槽に43℃くらいの熱めのお湯を少なめにはり、両手(肘から下)と両足(膝から下)を約10分~15分温める。浴槽にイスを入れて座り、前かがみになるとより温まりやすい。
微温浴は、熱めのお湯にぬるめのお湯を足し、10分程度ぬるま湯につかり、高温で高まった交感神経をリラックスさせる。お湯に酢を少し入れるとより効果がある。お風呂からあがった時は、水分をタオルで拭き、汗をよく乾燥させる。汗が汗腺から出やすくなり、発汗機能を高まる。
汗の臭いが気になれば、水分を十分に摂りながら、適度な運動や半身浴を習慣化して、気になる冬の体臭を改善してほしい。次回は、加齢臭、足の臭い、頭の臭い、口臭、ミドル脂臭など、冬の体臭対策を話そう。
(文=編集部)