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【シリーズ「冬こそ注意したいちょっとした病気の兆し」第4回】

冬場の「下痢」トラブルを24%が経験〜男性は酒の飲み過ぎ、女性は冷えに要注意!

 また、普段から下痢を起こしやすいと自覚している265人に、下痢で困ったシーンを聞いた。下痢で困ったシーンは、忘年会・新年会36%、スキーやスノーボード21%、初詣21%、クリスマス20%。お腹がゆるくなる「ゆるハラ」は、冬ならではのイベントのシーンとピッタリと重なっている。

 さらに、受験生100人を対象のアンケート調査では、合格に対する不安や成績が上がらない心配など、63%が受験ストレスを感じていた。受験当日に起きてほしくない体の不調は、下痢67%、風邪57%、頭痛53%だった。

 正露丸の元祖だけに、予想通りとはいえ、今さらながら「ゆるハラ」の辛さが浮き彫りになっている。

 ちなみに、食事をすると、飲み水や食べ物に含まれる水分3ℓ、消化するための胃液や胆汁などの消化液6ℓ、合わせて9ℓもの水分が、毎日、胃腸に流れ込む。小腸は9ℓのうち7ℓの水分と食べ物の栄養を吸収するため、大腸に届く水分は、およそ2ℓ。大腸は2ℓの99%の水分を吸収して便を作る。健康な便は水分が60%〜70%ほど。水分が増えるほど軟便になり、90%を超えると下痢になる。

 つまり、暴飲暴食すると、水分を吸収するペースが追いつかない。酒を飲み過ぎれば、水分と電解質(ナトリウム、カリウム、クロールなど)が増え、脂肪や糖類の分解・吸収が遅れる。その結果、下痢になりやすくなる。

 「腹八分目に医者いらず」という。酷寒の冬だ。「ゆるハラ」を乗り切るには、やはり「腹も身の内、腹八分目!」。暴飲暴食を戒める先人の寸言に素直に耳を傾けるべきだろう。

 「腹は立て損、喧嘩は仕損(しぞん)」。腹立ち紛れにケンカに及んだり、イライラしていないで、ここは腹を据えて、腹の皮をよじって大笑いでもすれば、ストレス解消になる。「ゆるハラ」も少しは癒されるかもしれない。男性諸氏は、酒を控えめに! 女性諸氏は、体を冷やさないように! 今宵は、アツアツの鍋料理でもつついてみては、いかがだろう?
(文=編集部)

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