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最後はアナログ頼みの「デジタル終活」遺したいもの、見られたくないものを分別

 まず、遺された家族の立場から見てみよう。故人の親しかった人に連絡したい、どうしてもスマホのアドレス帳が必要という場合、基本的にNTTドコモなどの通信事業者は、個人情報保護などの観点からロック解除を行ってはくれない。

 そういう場合は、ロックを解除してデータを取り出してくれるデータサルベージ業者に依頼するという方法があるが、スマホを送付し、データを取り出すには、10万円以上の費用と1週間以上の日数がかかる。これでは葬儀に間に合わない。

 数年前から高齢者を中心に「エンディングノート」が話題となっている。ここはやはり、ノートなどのアナログツールにロック解除のパスワードを残しておくか、万一の際の通知先をスマホのアドレス帳からプリントアウトしておくのがベターだ。

 一方、家族には見られたくないデータは、スマホの場合はパスワードロックがもっとも有効だ。大切なのは、遺族にとって必要な情報を準備し、アクセスを容易にしておくことだ。業者に依頼してまでこじ開けようという気にさせないためにも、最後はアナログツールに頼り、目に見える形で残しておくことをお勧めする。
(文=編集部)

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