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【シリーズ「子どもの心と体の不思議のサイエンス!」第9回】

赤ちゃんは「口でものを見る」!? 脳のシナプスの「刈り込み」は神経細胞のつながりを強める

 世界を掴むために、赤ちゃんが使うのは口だけではない。手も足も頭も使い切っている。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、重力のために体を自由に動かせないので、手は軽く握ったままだ。最初に自由に動かせるのは親指。片手ずつ動かしたり、両手を絡ませたりしながら、手の存在を少しずつ認識するようになる。

 生まればかりの赤ちゃんは、手足をモゴモゴと動かすジェネラル・ムーブメントを始める。半年ほど経てば、体を動かす脳と筋肉が発達するため、体をバタバタと動かようになる。両手で足を持ったり、足を口の中に入れてしゃぶったりする。汚いからといって、足を舐めないようにカバーをかぶせたりしないでほしい。

 さて、赤ちゃんが一番苦手なのは、見えない頭や頭の後側だ。赤ちゃんは、後を振り返ったり、ベッドの柵や壁に頭を打ち付けたりする仕草を始める。赤ちゃんなりに、自分の頭の形や頭の後側の状態をチェックしているのだ。ムリに止めさせずに、周りに危険なものがないかを確かめておこう。
(文=編集部)

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