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「記憶力に不安が......」は大丈夫! 自覚のある人は認知症ではない!?

 最新のアメリカの医療関連法では、メディケア(公的医療保険制度)が認知機能障害の検査に保険を適用することになっている。しかし、実際は医師が「もの忘れはどうですか?」と尋ねるだけで、「それでは不十分だ」とMorgan氏はコメントしている。

 認知症の治療法はないが、症状を軽減したり進行を遅らせたりする薬剤があり、新しい治療法の臨床試験に登録することもできる。やはり早期発見は重要だ。「早く疾患に気づけば、意志決定の能力があるうちに将来の計画を立てることもできる」と同氏は指摘している。

 もの忘れは、誰にでも起こることで、加齢によってもその頻度は増えていく。だが、認知症では、新しく記憶することができなくなっていくからその頻度が増す。そして、記憶障害とともに、趣味など関心のあったものごとに対しても、意欲ややる気が失われたり、情緒や性格に少しずつ変化がみられるようになる。

 認知症は初期の対応が大切だ。「どうせ治らないから、医療機関に行っても仕方ない」というのは、誤った考え。別の原因が隠れていたり、治る病気や一時的な症状の場合がある。早期の受診・診断・治療は、認知症において非常に重要だ。初期に発見されることで治療が可能であったり、進行を防ぐことができるものも多い。
(文=編集部)

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