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医療ドラマ『死の臓器』で小泉孝太郎が直面した現実とは何だったのか? 

 この現状に眼を向ければ、何とかして使える臓器を増やし、移植の効率を上げることが必要だ。今回の米国での研究でも、「移植医学分野で比較臨床試験を行う基盤も整っていない」としながらも、可能性を必死で探る研究者の意思が伺える。修復腎移植(レストア腎移植)もそうした挑戦のひとつであったはずだ。

『死の臓器』のドラマの中で、移植学会の幹部が「使える腎臓なら戻せばいい」、「移植した修復腎からがんが転移する」などと反論していたが、実際の修復腎移植問題では医学的な根拠が希薄であることが次々と明白になっていった。日本臓器移植ネットワークや日本移植学会は現在何を改善し、どこへ向かおうとしているのか。まったく見えないのだ。
(文=編集部)

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