残念ながら、「ハイヒールを履く」ことは、日常生活の使用でも、これだけのダメージを及ぼす。そう考えると、 "背骨が曲がる"というのは、あながちオーバーなことではないかもしれない。
では、女性はハイヒールを諦めるべきか。ちなみにPerfumeメンバーは、3、5、7mmとさまざまな厚さの「インソール」を何枚も準備。カカト、爪先など部位別に複数を使い、ミリ単位で調整しているとのこと。一般の方も、負担軽減の参考になるかもしれない。
ハイヒールのファッション性はすてがたい魅力だが、カラダに支障が生じては元も子もない。長時間の使用は避け、"ここぞ"というときのアイテムにすべきかもしれない。
(監修=三木貴弘)
三木貴弘(みき たかひろ)
理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在はクリニック(東京都)に理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。