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【連載第1回 目に見えない食品添加物のすべて】

スーパーやコンビニで売っているおいしそうなハンバーグ弁当にはこんなに添加物が使われている?!

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コンビニ弁当は添加物まみれ

 食の安全性というと、最近では中国産の加工食品などがよくとりざたされているが、実は私たちが日常の食生活で知らないうちにどれだけ大量の添加物を口にしているのかほとんどの人は気づいていない。それは食品の表示をみても、そこには書かれていない隠れた部分で添加物が使われているという現実があるためだ。

コンビニのハンバーグ弁当はこんな風につくられている

 たとえば、とある小さな食品工場A社が出しているハンバーグ弁当。見た目にはおいしそうなデミグラスソースがたっぷりかかっている。しかし、その肉はやわらかさと牛肉らしい風味を出すために、鶏肉と豚肉に牛脂肪を加えたもの。肉のつなぎのためにリン酸塩、ハンバーグの赤茶色の色素を出すためにカラメル色素、紅麹色素といった着色料が使用されている。さらに原材料表示には添加物として調味料(アミノ酸)で表示される複数の化学調味料、ph調整剤、加工デンプンとあるが、これらはいくつかの添加物を一括で表示されている「一括表示」のため、具体的な添加物がどれだけ加えられているのかわからない。
 
 デミグラスソースは本来、玉ねぎやトマトなどを使って赤ワインで煮込む手間のかかるソースだが、ここに使われているデミグラスソースには野菜やワインは一切使用されていない。野菜エキスや化学調味料、加工デンプン、酸味料など添加物を駆使してそれらしい味に仕上げてあるものだ。
 
 つけあわせのキャベツは黒ずんだりしなびたりするのを防ぐため、次亜塩素酸ソーダで何度も洗浄、殺菌されている。しかし、食品には残らない「加工助剤」であるため表示はされていない。同じくつけあわせのポテトサラダに使用されているマヨネーズは、本物ではなく、低価格で多くの添加物が使用されている半固体状ドレッシングという「マヨネーズもどき」食品。そこにサラダをやわらかくし、粘りをつける増粘剤、日持ちを長くするためのグリシン、酢酸Naなどの添加物が使用されている。さらに、驚いたことに白米にもごはんにつやや甘味、粘りを出すために植物油、乳化剤、ph調整剤、アミノ酸などの調味料が使用されている。

安部司(あべ・つかさ)

食品添加物評論家。1951年、福岡県生まれ。総合商社食品課に勤務後、無添加食品の開発・推進、伝統食品や有機農産物の販売促進などに携わり、現在に至る。熊本県有機農業研究会JAS判定員。経済産業省水質第1種公害防止管理者。工業所有権 食品製造特許4件取得。食品添加物の現状、食生活の危機を訴え続けている。主な著書にベストセラーとなった『食品の裏側』(東洋経済新報社)、『なにを食べたらいいの?』(新潮社)、『「安心な食品」の見分け方 どっちがいいか、徹底ガイド』(祥伝社)などがある。

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