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【シリーズ「恐ろしい飲酒習慣」第1回】

百薬の長か? 万病の元か? 健康で長生きできる酒の量はどのくらい?

 これらのデータから、過度な飲酒をしない人の発症率は低い、飲酒量が増えれば増えるほど、死亡率が高まる事実が分かるだろう。

 調査に当たった丸亀知美研究員(国立がん研究センターがん情報統計部)は「この研究結果から、1日平均2合以上の過度の飲酒は、死亡リスクを高める。総飲酒量を減らすために休肝日を作り、1日平均1〜2合程度に抑えるのがベター」と話す。ちなみに、女性も同様の傾向があることを示すデータもあるので、女性も安心できない。

 「百薬の長とは言えど、よろずの病は酒より起これり」。吉田兼好に言われるまでもない。

 適量を楽しんでこそ、百薬の長。度を超せば万病の元! 適量は個人差があるものの、1日当たり清酒なら1合、ビールなら大瓶1本! それくらいの慎ましさが、われら日本人の適量になりそうだ。冷酒と親の言う事は後で効く! では、ご同輩、今夜も美酒に乾杯!
(文=編集部)


参考:「おもしろサイエンス お酒の科学」(日刊工業新聞)、国立がん研究センターHP、e-ヘルスネットHP(厚労省)、「からだのしくみ辞典」(日本実業出版社)、「アルコールと健康NEWS&REPORTS」(アルコール健康医学協会)、独立行政法人酒類総合研究所HP

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