「青いクルマは事故に遭いやすい」という根拠を諸説述べてきたが、将来、この都市伝説が現実になる可能性が、なきにしもあらず。
2015年の「交通白書」によると、交通事故死亡者数の半数以上は65歳以上の高齢者であり、その半数は歩行者だ。
高齢になると、目のレンズである水晶体が黄色がかってくるため、黄色が見えにくくなる。さらに、青や緑は黒っぽく見えるようになるため、夜間など青いクルマが識別しづらくなることもあるのだ。
もちろん、この論理でいけば、青だけでなく黄やグリーンの車の事故も増加することになる。ただ確かなことは、視覚の衰えた人が増えることで、視認性の低い色のクルマ、服装などは、これまで以上に事故に遭うリスクが高くなるといえる。
(文=編集部)