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【東洋医学で毎日の不調を乗り切る】

イライラする歯や歯茎の痛み 東洋医学が教える自宅でできる簡単鎮痛法

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夜中にどうしよう無く痛む虫歯...shutterstock.com

 虫歯による歯の痛みや歯茎の痛みに対して、歯医者に行く時間がないときや、夜中に突然痛みだしたときのために、薬に頼らす痛みを抑える方法を知っておいても損はありません。昔から応急処置に使われてきた歯痛止めや歯ぐきの痛み対策を紹介しましょう。
 
 頭に近い部分の痛みだけに、歯痛のつらさは強烈です。強い鎮痛剤を続けて飲まなければいけないため、胃に負担をかけてしまいがち。虫歯による痛みなら、定期的に歯科医で健診を受けることで確実に予防できますので、忙しい人ほど習慣づけて欲しいものです。
 もし、歯が痛み出して、病院に行けない状態にあるときは、鎮痛剤を飲む前に次のような方法を試してみてください。薬ほどの効果はありませんが、副作用がないのがメリットです。
 
 ひとつは、コショウか山椒の粉末をガーゼで包んで、かむという方法。痛みをマヒさせるので一時的に楽になります。2つめは、炎症を鎮める塩の作用を利用する方法。自然塩を濃いめに水に溶かして口をすすぎます。痛みがひどくなければ、歯ぐきに直接つけても、塩入りの歯磨き剤を利用してもかまいません。また、疲労やストレスで、歯に痛みを感じたり、熱いものや冷たいものがしみることもあります。また、微妙なかみ合わせの変化で、痛みを感じることがあるので、気になる場合は、歯科医でチェックしてもらいましょう。

歯ぐきの痛みにはナズナやレンコンの止血・活血作用を利用する

 睡眠不足が続いたり、疲れていたりすると、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりすることがあります。一時的な炎症なので数日で治りますが、炎症が起こっている間は歯を磨くのにも苦労するほど。止血作用や歯ぐきの炎症を鎮める作用を持つ食べ物を利用して、不快な症状をできるだけ早めに治しましょう。

 歯ぐきが腫れたり赤くなったりするのは、口内炎や口臭と同じく、熱による症状です。ただし、出血を伴うことが多いので、熱をさまして炎症を鎮めるだけでなく、止血も兼ね備えた食べ物が適しています。
 
 例えば、春の七草のひとつとして知られるナズナ。日本ではぺんぺん草などと呼ばれ、雑草の一種として扱われていますが、中国では、体の上部の炎症や出血に幅広く使える漢方薬として珍重されています。お浸しや、汁物の具として食べるとよいでしょう。または、同じく止血・活血作用をもつレンコンと一緒に料理するのもいい方法です。なお、レンコンの中でも節は特に薬効が強く、鼻血や吐血、血尿、血便、不正子宮出血などにも用いられるほど。よく洗ってスープの中に入れ、食べるときは取り出してスープだけを飲むという方法で、積極的に利用したいものです。
 
 また、金針菜(キンシンサイ)という中国野菜にも、歯ぐきの腫れや出血を止める作用があります。金針菜はユリ科の植物の花を乾燥させたもの。水で戻してから、炒め物やめん類の具などに用います。気持ちを穏やかにする作用があるので、不眠や不安感に効果的。ストレスからくる歯ぐきの炎症にもおすすめです。
 
 このほか、塩水でうがいをするか、歯ぐきを傷つけない程度に塩でマッサージするのも効果的です。この場合、塩は"食卓塩"ではなく、天然のミネラル分を含んだ自然塩を選ぶようにします。
(文=編集部、監修=呉澤森/呉迎上海第一治療院院長)

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