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【 シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第17回】

『ブラックペアン』手術支援ロボットのトラブル救った二宮和也の発想とは?

大学同士の争いにはうんざり、だだし医局あるある満載

 ついに論文の功績を手にした西崎教授(市川猿之助)。佐伯教授(内野聖陽)を裏切った高階はさすがに東城大を去り帝華大に戻るのかと思いきや、まだまだ続く大学同士の争い。少々うんざりしてきてしまいましたが、きれいごとだけでは人の命も救えないという表裏をなす現実も語られていました。

 真面目な顔してチョコレートを医局員に渡す西崎教授と、そのチョコに目を輝かせる医局員には、ぷぷっと笑ってしまいました。でも、こんなに大学同士が喧嘩することなんてあるでしょうか?私はまだ目の当たりにしたことはありません。

 主任教授が誰になるかで医局の体制も方向性も決まります。ですので、実際、教授が変わる時は、方針の違う医師は退職することもあるのです。良くも悪くも教授の一言で、全てが変わってしまうことが起こり得るのです。私が女医として感じたことの一つには、教授にも好みがあるということでしょうか。(これ以上は語るのはやめておきます!)

 実際、新設大学の教室(医局)を語る時には○○系、という言い方はよくされます。あそこは東大系、とか千葉大系とかいった具合です。それが良いか悪いかは別として、派閥というものも生まれてくるのです。今回の東城大学も帝華大学もそういった表現は出てきませんが、恐らく全く違う系列なのでしょう。

 狭い医学の世界でこんなに敵を作ってしまった高階先生。権力の下で自由が利かないことをひしひしと感じていたようですが、この後どのように変わっていくのかも楽しみです。

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