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慢性リンパ性白血病

【病気の知識】

どんな病気

 慢性白血病は血液中の白血球数が著しく多くなる病気です。症状がほとんどない場合が多く、白血球の数も多いながら症状が安定している疾患です。白血球数が急速に増加してくるものは、急性白血病と考えられます。増えている白血球の種類により、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病とに分けられます。

 慢性リンパ性白血病は成熟したリンパ球が著しく増加する疾患で、リンパ節の腫張や脾臓の腫大を伴うこともあります。正常の骨髄機能も抑制されるために、病状が進展するにしたがい貧血や血小板減少が認められるようになります。

どんな症状

 リンパ節が腫大すればそれを触知することも可能となります。溶血性貧血を起こすこともあり、そのために黄疸や著しい貧血がもたらされる場合もあります。

 慢性リンパ性白血病が進展すると、赤血球や血小板減少が著しくなるために貧血や出血といった症状が悪化することがあります。感染症にかかり易くなるために発熱したり、脾臓が著しく増大することにより、脾臓の梗塞(脾梗塞)を起こすこともあります。

どんな診断・検査

 血算と骨髄検査が診断の決め手となります。成熟したリンパ球の増加が両者に認められ、リンパ節の腫大が認められる事もあります。

どんな治療法

 慢性リンパ性白血病の治療は、飲み薬で行うのが通常です。その他、点滴で行う治療法もあり、骨髄移植が行われることもあります。

 骨髄移植は1960年代に検討され始めた治療法ですが、今はかなり一般的に行われるものです。HLAと呼ばれる組織型のあったドナー(提供者)から得られた骨髄を、患者に前処置を施した後、輸血と同様の操作で輸注します。GVHD(移植片対宿主病)やウイルスの感染症あるいは肝臓、心臓の副作用等の危険性があります。

どんな予防法

 病気の原因は不明で、予防法は今のところありません。

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