MENU

【シリーズ医師の本音「ドクターズ・ヴォイス」第4回】

SMAP・中居正広さんへ遺言、俳優・今井雅之さんの最期から「緩和ケア」を考える

今井雅之さんのオフィシャルブログ『今井雅之の「押忍!」』より

 7月11日、SMAPの中居正広さんがラジオ番組『中居正広のSome girl'SMAP」(ニッポン放送)で、今年5月に大腸がんで亡くなった俳優・今井雅之さんとの思い出を語った――。

 二人は、1995年に放送されたドラマ『味いちもんめ』テレビ朝日系)で共演。当初は確執していたほどの仲の悪さだったが、急速に親交がを深まり、二人だけで呑みに行くほどの仲となった。

[an error occurred while processing this directive]

 ラジオ番組中、中居さんは「会ったのは今年3月が最期。楽屋で1時間くらい話した。亡くなる2週間前も電話で話し、見舞いに行くことを約束していた。亡くなったことが、いまだに信じられない。本人も"納得していない"はず」と語り、今井さんから「食べられない、睡眠薬がないと眠られない」という闘病の苦しみを打ち明けられていたという。

 中居さん自身は、6月上旬にのどの腫瘍の手術を行った。検査結果は良性のポリープだったが、医師からは「悪性なら喉頭がん」と言われ、最悪の場合、声帯をとることまで覚悟したという。約1年半前からのどに違和感を覚えていた中居さんに対し、今井さんは「検査しろ」との遺言を残していた。

 今井さんは、今年5月28日に大腸がんのため東京都内の病院で急逝した。享年54。今井さんは、昨年末に体調を崩し、医師から余命3日と宣告。大腸がんの緊急手術を受けた後、抗がん剤治療を続けていた。

 今井さんは今年4月30日、東京都内で記者会見し、「主演の舞台を降板する。病状は末期がんのステージ4。抗がん剤治療を受けている。病には勝てなかった。2月の会見で腸閉塞とウソをついた。申し訳ない。あの時は絶対に舞台に立てると思っていた。役者が舞台を降りるのは本当に悔しい」と、いかにもか細い声で、痩せ細った頬に無念の涙を浮かべていた。

大腸がんに罹る人13万5800人。大腸がんで死ぬ人5万600人!

関連記事
アクセスランキング