12月が美容医療に適している理由は?(shutterstock.com)
2015年も残りあとわずかとなりました。聖心美容クリニックでは、大みそか31日まで診療が続きます。それは年末年始の休暇に受診を希望される方が多くいらっしゃるからです。
そう、この時期、私たちは1年でいちばんの“繁忙期”を迎えます。繁忙期というと、私たちのような医師が使う言葉としては、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、実際に多くの患者さんをお迎えし、医療サービスを提供する立場として、身も心も引き締めて迎える時期なのです。
[an error occurred while processing this directive]年末年始の休暇と同様、春休み、ゴールデンウィーク、お盆休みなど、まとまった休暇がある時期に診療は混み合うのですが、中でも12月は患者さんの来院が最も多い月です。そして年末に近づくほど、診療は集中してきます。美容師をしている知人が、「年末はヘアカットの予約が増える」と話していましたが、美容院にせよ美容医療にせよ、キレイになって新しい年を迎えたい、という心理も少なからず関係しているのでは、と思っています。
術後の「ダウンタイム」を考慮して
実は美容医療を年末シーズンに受けることは、患者さんにとってもメリットがあります。美容医療は急を要する医療ではありません。ですが(もしくはだからこそ)、受けるタイミングは、ある程度検討されることをおすすめします。
なぜなら「ダウンタイム」を必要とするからです。ダウンタイムとは、治療や手術を受けた後の痛み、腫れといった症状が落ち着いて、日常生活に戻るまでの回復期間のことです。ダウンタイムが長い、短いといった使い方をします。
例えば、ヒアルロン酸注入のようにちょっとした注射治療であれば、その後、数時間でメイクをしていただけますし、治療の種類によっては、人に気づかれるような術後症状はほとんど出ない、つまりダウンタイムがとても短いものもあります。
女性に人気の二重術では、まぶたを糸で留めて二重のラインをつくる埋没法が主流です。こちらも美容医療の中では比較的ダウンタイムの短い方法ですが、それでも数日から1週間程度の腫れが出ることもあります。人目が気になって外出をためらう方や、目もとが隠れるように眼鏡をかけて過ごす方も多いです。
そうしたダウンタイムを考えると、やはり時間の取れる年末年始の休暇に、体も心もゆとりを持てるスケジュールで受診できると安心ですね。
以前、「冬のご褒美美容」というテーマで、ある女性メディアの取材を受けました。1年の終わりに美容ケアを実践し、仕事初めまでの時間を美容リフレッシュ休暇としてぜいたくに過ごす、といった趣旨です。化粧品も含め幅広く紹介されていましたが、中でもクリニックで受けるケア(治療)は「特別(スペシャル)メンテナンス」とのこと。医療としての効果を求めること、ダウンタイムも含めて費やす時間(や、もちろん費用も)を考えると、「特別な美容法」となるのでしょう。