画像はドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』公式サイト第5回のPR動画より
区役所の生活課のケースワーカー・義経えみるを主人公に、生活保護という制度の持つさまざまな問題を取りあげるドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。
視聴率は前回の第4回で5.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と苦戦中だが、生活保護制度について考えるきっかけとしては、それなりに興味深い内容となっている。
[an error occurred while processing this directive]8月14日放映の第5回は、生活保護の「扶養照会」に関するエピソードだ。
「扶養照会」のために生活保護の受給を諦める人も
扶養照会とは、生活保護の受給を希望したときに役所から受給を希望する人の親族に送られる書類で、その人を金銭的に援助する意志があるかないかを確かめるもの。この扶養照会、生活保護の運用の現場ではさまざまな問題を発生させることがある。これがあるために生活保護の受給を諦める人も多いという、いわくつきの制度だ。
今回のエピソードでは、住所不定で公園やネットカフェで寝泊まりし、生活保護の申請を希望して役所を訪れた26歳の男性の扶養照会が問題になる。男性にには父親がいるらしく、それならば父親に扶養照会の書類を送らなければいけないのだが、男性は父親の連絡先を教えることを頑なに拒む。
なぜ父親に照会してはいけないのかを言うことすら、男性は断固として拒否するのだが、じつは父親は高収入の医師だった。役所が手紙を送ったことで連絡してきた父親は、「私が面倒を見るので生活保護は受けさせません」と言うのだが、これを知った男性は激しく動転する。
一体、この父子の間に過去、何があったのか──というのがストーリーだ。